精神科のデイナイトケアは、精神疾患によって人とのコミュニケーションがうまくとれず、就労や就学に支障がある人を対象としたプログラムです。また、精神疾患の患者と一緒に、統合失調症やアルコール依存症の人も参加することもあります。プログラムの中身は体を動かすゲームやカラオケ、料理教室などがあり、レクリエーションを通じてコミュニケーション能力の向上を図ります。デイナイトケアの看護師はレクリエーションの進行を手伝ったり、企画したりするのが仕事です。レクリエーション中は患者の容体が急変した場合に備えて、一人ひとりの様子を注意深く見守ります。また、レクリエーション中に服薬しなければならない患者は多く、服薬指導や相談にも乗るなど、看護師の業務内容は多岐にわたります。
デイナイトケアを担当する看護師に求められる資質は、まず第一にコミュニケーション能力が高いことです。また、就業時間の大半は、患者に接します。患者が他者とのコミュニケーションを怖がらないようにするためには、気遣いと人当りの良さも求められるでしょう。次に必要なのは、観察力の高さです。参加者の中に打ち解けられない人や、体調が悪くなっている人がいればすぐに気付ける能力が欠かせません。もちろん、服薬指導のために、薬学の知識も大切となってきます。最後に、デイナイトケアは9時から20時まで、長時間のプログラムが組まれるのが一般的です。そのため、スタミナがあることも大切な資質の一つと言えるでしょう。